2010年09月21日

伝記

ランク
1位

ココ・アヴァン・シャネル 特別版 [DVD]

オドレイ・トトゥ , ブノワ・ポールブールド , アレッサンドロ・ニボラ , マリー・ジラン , エマニュエル・ドゥボス ,

(まだレビューはありません)







ランク
2位

アイム・ノット・ゼア [DVD]

クリスチャン・ベイル , ケイト・ブランシェット , リチャード・ギア , ヒース・レジャー , ベン・ウィショー ,

レビュー数
16
レビュー平均得点
3.0

○ 6人のディランをレイヤードしていくライフミクスチャームービー
レビュー内容: ボブ・ディランという人物を、6人の役者が6人の別人という設定で演じるライフミクスチャームービー。現在66歳のディランは1962年にフォーク歌手としてデビューし、その後ロック、カントリー、キリスト教布教ソングなど何度か方向性を変えながら現在も世界の音楽シーンで活躍し続けている。ミュージシャンのみならず映画俳優までもこなす彼は一体どういう人物なのか。



主演の6人は別々に登場し、その関係性は明確に描かれず、なおかつ登場のタイミングが入れ替わり立ち代りで時系列がめちゃくちゃに交錯するので非常に複雑な展開なのだが、本質的にはただディラン1人を描いている点が非常に興味深い。

配役も癖が強い。アメリカを放浪するフォークソングの天才少年を演じたマーカス・カール・フランクリンはなんと黒人の子役。映画俳優時代のディランは『ブロークバックマウンテン』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヒース・レジャー(残念ながら2008年にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします)が演じており、その俳優は映画の中で伝説のフォーク歌手を描く映画に出演中という設定。そのフォーク歌手自体もまたディランと思しき人物であり、クリスチャン・ベイルが演じている。ベイルはキリスト教布教ソングを歌う牧師のディランの役も演じているため、ディランをよく知らない人からみたら何を描いているのかさっぱり分からないような支離滅裂なストーリーだ。



一番目を惹いたのはロック時代。フォーク歌手でデビューして売れてきたのに、急にエレキギターを持って、ビートルズに追従するかのようなロックを歌い出す。反体制的なプロテストソングを期待するファンに総スカンを喰うが、レイバンのウェイファーラーをしてスカしまくる彼は一気にロックスターとなり、アンディ・ウォーホールとその仲間たちが作る60年代ポップカルチャーを牽引していくこととなる。時代の寵児とはまさしくオレのことだ言わんばかりの自信に満ち溢れた彼を演じたのが、なんと女優のケイト・ブランジェット!!まさかこの役を女優が演じるなんて全然想像もしていなかったので、完璧なディランハマリ度に衝撃を受けた(正直最後まで男だと思っていたぐらい)。『エリザベス』、『アビエイター』などの大作でアカデミー賞の常連となり女優としての一級のキャリアを確立している彼女だが、本作でもまたまたアカデミー賞にノミネートされている。結局取れなかったが、一体なぜ受賞できないんだと叫びたくなるほどにオレのハートは完全に奪われてしまった(笑)。



監督のトッド・ヘインズはこの6人をレイヤードしていくストーリーによって、ディランという人が人種・性別を超えた表現者であるということを示唆しているのかも知れない。だがそんなイメージも彼にとってはほんの一時のものなんじゃないかな。「僕はそこにいない」。このタイトルが物語るとおり、我々の期待するような彼は、既にどこか別の場所へ行ってしまっているのだった。

○ ディランのエピソード越しに聞こえる、「あなたはどこにいるのか」という問い掛け
レビュー内容:  知り合いが観る前からやたら力説していた映画だったが、やっと見ることができた。見終わって考えてみると、この映画でのディランのエピソードは素材に留まっていて、あくまでも映画のテーマは別にあるように思えた。それは、この映画を見る人たちに対する「あなたの生活にあなたはいるのか? いるとしてもいないとしても、あなたの心はどこにあり、どこに向かっていくのか?」という問い掛けだ。



 黒人少年はウディ・ガスリーの生き方をトレースすることに心血を注ぎ、「あなたの時代を生きなさい」と諭される。俳優と画家の夫婦は、自分の目指した理想を見失っていく。フォークシンガーは自分の誠実さに殉じて道を変えるし、放浪者は汚れをかぶって日々をしのいでいく。詩人は言葉を浮かべ続け、ディランのアイコンに最も近いケイト・ブランシェット演じる役は、自分を求心的に掘り下げて自滅する。計六人の主役たちがそれぞれ自分について少なからず惑いながらも、ディランのイメージを確かに分有していることがディラン自身の幅の広さや変化する能力の高さを示しているが、重要なのは、この映画はディランのドキュメンタリーでもなければバイオグラフィーでもないということだ。映画の冒頭に「inspired by Bob Dylan」とテロップが出されている通り、この映画はディランのエピソードを使った上での、映画監督自身による、個人個人が生きていること・生きていくことへの問い掛けなのだと思う。その問い掛けはディランの歌が問いかける仕方と似ているが、ディランとは違う歌を歌っている。最後のシークエンスでリチャード・ギアが独白している部分が、問いかけた言葉への監督の答えなのだと思う。同時に放浪者が、今のディランのありようと重なって見える。



 ディランに関わる出来事を知りたい人は、関連の書籍を読んだり複数あるドキュメンタリーを見るほうが絶対にいい。ディラン好きを揶揄するシークエンスがあることも、ディラン好きの人たちの逆鱗に触れた理由なのではないかと思う。ディランをひたすら好きな人よりも映画好き・芸術好きの人のほうに薦めたほうがいいかもしれない映画。



 

○ 8 1/2好きは必見!
レビュー内容: ケイト・ブランシェット(素晴らしい!!)のエピソードが、

露骨に「8 1/2」として撮っているところがとても面白かった。


○ うーん
レビュー内容:  みなさん結構評価厳しいですね。僕は結構好きなんですけど。



 正直言って面白い映画では無かったですね、確かに。脚本にあまりヒネリもないし、なんか劇中にちりばめられたディランの細かいエピソードや台詞に対して「ああ、コレはアレね」と答合わせをしているような気分に何度かなりました。結構長くてダレますし。



 でも出ている俳優さんの演技はどれも素晴らしく、どのディランもとても魅力的でした。その点を僕は高く評価したいです。俳優に対してね。個人的にはクリスチャン・ベイルとヒース・レジャーが・・・いや、やっぱり全員好きですね。俳優の演技力のおかげで最後まで見ることが出来ました。

○ ディランファンとしては面白かった
レビュー内容: ディランのファンなので面白く感じました。

しかし、逆に言うとディランについての伝記的な知識無くこの映画を観たら

ちょっと理解できないかも。

伝記的知識があるから、この場面はこういう風にズラしてるんだなとか考えて

面白いんだけど、それが無いと意味不明な場面の羅列にしか見えないかもしれません。










ランク
3位

ココ・シャネル [DVD]

シャーリー・マクレーン , バルボラ・ボブローヴァ , マルコム・マクダウェル ,

レビュー数
15
レビュー平均得点
4.5

○ シャーリーとバルボア
レビュー内容: 一応シャーリー・マクレーンンが主役として上に名が載っているが

若いシャネルを演じるのはバルボラ・ボブローヴァという女優さんで

タイトルの画を見るとシャーリー1人しか写っていないが

時間にしたらバルボアの演ずる方が長いし、シャネルのお針子から成功するまでの

重要部分を占めているのでバルボラがちょっとかわいそう。



シャーリー・マクレーンファンとして映画を観てみたが、

バルボラ・ボブローヴがシャーリーに顔かたち、瞳がとってもよく似ていて

他の出演映画も観てみたくなったほどである。



映画は恋愛映画的な流れにもなっていてそこの所も以外に面白く観られた。

そしてシャネルが生きた近代から現代のファッションの移り変わりやファッションショーが

映画に彩を与えて、又全体にはおちついた画調で上品な映画に仕上がっていて

私の好きな映画の一つにあげたい。


○ 此れは正にシャネルの映画です。否,ポール・ポワレの登場にも御注目下さい。
レビュー内容: 「女性をコルセットから解放した」否,より正しくは「上流階級の女性をコルセットから解放した」とすべきか。否,シャネルではなく,其の意味で此の映画の2番目の或いはもう一人の主役たるべき「ポール・ポワレ」其の人の事です。映画の中,2度程登場する少々奇っ怪な出で立ちの男。彼こそが,当時の上流階級ファッションの革命的第一人者だった,筈でした。しかし,時流はシャネルに。そして後世に名を残せたのも。彼女はアイデアを創案するより寧ろ展開なり拡げる才覚に長けていたとみるべきでしょうか。或いは獅子座生まれ故の幸運でしょうか。



話は代わって,映画の終盤近く,車を運転するボーイ・カペル。二人分のクリスマス食事の準備をするシャネル。交互のカット(バック)に過去の二人のシーンも交わって。と,其のシャネルへ電話が掛かる…。判っていながらも少しほろッとしてしまうシーンです。彼女も,一人のふつうの女の子でありたい,と本当は願っていたのでしょう。


○ シャネルを知ってからどうぞ
レビュー内容: 知らぬ人はないであろう有名ブランドの創設者ココ・シャネルの物語。

数々の私生活での不幸を乗り越えて成功の道を駆け上る人生は圧巻。素晴らしい仕事は愛と苦悩あってのことなのでしょう。

英語であることは違和感がいなめないのですが俳優の演技もそれなりにいいですね。

ただラストシーンのシャーリー・マクレーンの演技は圧巻なのだが

そこの存在感がありすぎてそこまでシャネルを演じた若い女優さんと同じ人物に見えないのが残念。

ああ、やっぱこれはシャーリー・マクレーンだって、劇中から現世に戻されてしまいました。

しかし、それはそれほど演技が素晴らしかったという事なので若い人は全く気にならないでしょう。

あとシャネルの成功のとっかかりになるエピソードが多数でてくるのでデザイナーとしての功績や作品は多少勉強してから観ることをお勧めします。

○ シャネルの成功するまでの人生
レビュー内容: ココ・シャネルの成功の過程を

主に私生活の面に重点をおいて描かれた内容でした。



ココ・シャネルの生まれや恋愛、仕事などを知ることが出来て、

とても興味深く観ることが出来ました。



そしてシャネル本人のプライドの高さが

服の権威的な雰囲気につながっているような気がしました。



他にもタンゴを踊るシーンはとてもスリルがあり見ごたえがあるし、

戦争が終わった時のみんなが喜ぶシーンにはグッとくるものがありました。



また彼女の愛した恋人が戦争から帰ってきて海辺で寝ているシーンがありますが、

彼が最初に出会った頃とは違って戦争を経験してきて疲れて老け込んでいます。



そんな彼を愛おしそうに見つめるシャネルは本当に愛していると

いった感じのリラックスして嬉しそうな表情を見せますが、

そこが私が特に注目して欲しいシーンです。


○ 数あるシャネル映画の中でも最高傑作!(だと思う)
レビュー内容: 2009年の夏に公開され、すぐ映画館で観に行ったシャネラーの私。

『これ、本当にノンフィクション!?』と思うくらいロマンティック!

やっぱり歴史に名を残す人は、ひと味もふた味も違うわ・・・と思った。



キャスティングが個人的にかなりツボでした。美男美女ぞろい。

そしてベテラン陣の貫禄が、作品により深みを出していた。

観終わった後、ますますココ・シャネルという人物を知りたくなったし、

このDVDが発売されたらソッコー買おう!と決めていました。



シャネルに関する映画はほとんど観ましたが、個人的にはこの作品が一番感動的でした。

なんとなく、まだパトロンや男をコントロールできるほどではない純粋な頃のシャネル、っていう感じでGOOD。

そう感じるのは、おそらくシャネル役が清楚なバルボラ・ボブローヴァだったからだと思う。

作品に華を添えている音楽も素敵です。






ランク
4位

別れの曲 [DVD]

ウォルフガング・リーベンアイナー , シビル・シュミッツ , ハンナ・ヴァーグ , ユリア・セルダ ,

レビュー数
4
レビュー平均得点
4.5

○ この作品にまた出会えて嬉しいです
レビュー内容: 1986年にNHK教育でドイツ語版を見ました。それ以降テレビ放送や映像ソフト化がされなかったのでこの作品をもう二度と見ることはできないと思っていました。ですから今回のDVD化でまたこの作品に出会えたことはすごく嬉しいです。NHKでカットされていたシーンもありましたし、画質や音質もNHKの時よりきれいで良かったです。

ただ残念なのは字幕の内容がNHKのものと違っていたことです。NHKの字幕の内容でずっと覚えていたので、DVDの字幕ではあれ?と思うシーンがたくさんあり、かなり違和感を感じました。NHKで放送された時と同じ字幕で制作できなかったのでしょうか?DVDのパッケージが微妙に違っていて2種類あるみたいですが、もう1つの方だとNHKと同じ内容の字幕なのでしょうか?

あともう1つ残念だったのがリストがショパンの英雄ポロネーズを弾く前のシーンがカットされていた所です。DVDではいきなりピアノを弾き始めていましたが、本当はリストが階段を上がっていってピアノに置かれていた楽譜を見てから英雄ポロネーズを弾き始めたはずです。どうしてこのシーンがカットされてしまったのでしょう?これらがなければ完璧だったのに残念です。

でも二度と見れないとあきらめていたこの作品がDVD化されてまた出会えたことはすごく嬉しいです。DVD化をきっかけに、この作品の知名度が上がることを願っています。丁寧に作られた質の高い作品だと思います。


○ 大むかしの名画の復活
レビュー内容: 「別れの曲」で検索してみると、この名画がいくつもヒットしますよね。

私も大むかし見て、すばらしくいいなあと思いました。



当時はたしかフランス語でしたが、入手したのはドイツ語です。

当時のしきたりとして、俳優を変えて、二か国語で撮影したとか。

見直してみて、やはり歴史に残る名画だなあと感じた次第です。






○ お薦め作品
レビュー内容: 大林監督、中田喜直氏他に、多大な影響を与えた映画の1つです。

DVDには、大林監督からのメッセージもおさめられていて、監督のこの映画への熱い想いが伝わってきます。

副題「ショパンをめぐる二人の女性」のコンスタンティアとジョルジュ・サンド、リストとショパン・・・登場人物も魅力的。

戦前の映画には、善い作品が沢山あるので、これからも沢山紹介していただきたいです。

○ 再見できる喜び
レビュー内容: 当時、トーキー黎明期では吹き替えではなく、フランス語版はフランス人の俳優が演じていた。

この映画はドイツ版とフランス版が製作された。ドイツ版もフランス版ももう20年位前にNHK教育で放映されたが、その後VHS,LD.DVDと発売がなかっただけに今回のリリースは嬉しい。

このDVDはオリジナルのドイツ版である。

NHK放送時には欠落していたシーンもこのDVDでは切れてないし、画質もいい。

本国ドイツでも発売されていない一枚だけに今回のリリースは嬉しい事この上ない。






ランク
5位

愛情物語 [DVD]

ビクトリア・ショー , タイロン・パワー , ジェームズ・ウィットモア , キム・ノヴァク ,

レビュー数
3
レビュー平均得点
4.5

○ タイロン・パワー、キム・ノヴァク、そしてカーメン・キャバレロ
レビュー内容: 音を中心にして、映画のことを考えると、ショパンの曲がこんなに、いつまでも残る作品はありません。



失意も希望も喜びも悲しみも。それは音なんです。



音ではない風は、人をおびえさせました。それからは、天使がいつもついている。



志願して前線にいた父は、戦後にようやく息子とうちとけます。(ただし敵は日本です。やれやれ。)



いずれ、天使が天使をして天使たらしめます。





退場は、あざやかに……。





薬剤師資格を放っぽり出したデューチンと同様、影でピアノを弾いているキャバレロも医学の道とは別に音楽をやりました。



キャバレロの録音もまた、映画とは独立して明るい音色です。

○ 懐かしい名画の感想
レビュー内容: 若い時に感銘を受けた映画で、近所のレンタル店にもないので、探していたところ

Amazonで発見し購入しました。昔の印象どおり音楽を通した家族、人間関係を描いた

名作だと、再感銘をうけました。最近の映画はあまり心に残るものが少ないので、昔

の名作、がもっと簡単に安価に手に入ればと思っています。観て居られない方は是非

お勧めします。

○ 実在のピアニストの悲劇
レビュー内容: 当時タイロン・パワーとキム・ノヴァクといえば絶世の美男美女でした。

この二人が実在のピアニストの悲劇を演じて女性達の紅涙を絞りました。

夫婦の愛情、親子の愛情を描いた典型的なメロドラマ仕立てと言えます。



主人公はピアニストととして成功しますが最愛の妻を亡くし、第二次大戦でひたすら海軍で戦います。

戦後忘れ形見の息子を通して立ち直り、再び演奏活動も成功していきます。

愛する女性を得て再婚を考えますが自身が白血病にかかっていることを知ります。



全編に流れるカルメン・キャヴァレロのピアノ演奏がすばらしいです。

大好きだったキム・ノヴァクが前半で登場しなくなるのがちょっと残念でした。




ランク
6位

ガンジー(1枚組) [Blu-ray]

ベン・キングズレー , ジョン・ギールグッド , キャンディス・バーゲン , エドワード・フォックス ,

レビュー数
2
レビュー平均得点
5.0

○ 真の政治の力とは何か
レビュー内容:  裁かれる側が、裁く側より優れた人物であるとき、どう裁けば良いのか? 裁判長は大いなる戸惑いを覚えた。「彼が、何時の汽車で来る」だけの一本の電報で、駅はガンディーを迎える群集で溢れた。インド独立を話し合う会議に渡英した乞食のような姿の宿敵ガンディは温かく迎えられた。ヒンズーとイスラムとの融和を説く邪魔者ガンディーは、狭小なヒンズー教徒の凶弾に倒れる。最期に、暗殺者に「あなたを赦す」の手の動きを残した。

 作り話ではなく実在した人物。真の政治の力とは何か、本物の人間性とリアルな英知であることが清冽な印象として残ります。

 これは、見るに価する名作だと思います。

○ とてもわかりやすいです。
レビュー内容: ガンジーという人間と、その活動について本当にわかりやすく描いていて、勉強になる作品です。



彼がインド独立を志す最初のきっかけから、死の瞬間まで、丁寧にゆっくりと描かれていて、ガンジーの言ったと云われている名言もセリフとしてでてきます。

ノンフィクションモノで、且つ、政治関係の映画となると、割と淡々とした作りと、難解な内容で、娯楽としては楽しめない印象がありますが、この作品は、映画としてのエンターテイメントの部分がちゃんとあり、ストーリーの起伏があるので、終始、退屈はせずに3時間という上映時間もさほど長くは感じませんでした。そして、感動させよう、泣かせようなどといった、わざとらしい演出がありませんので、疲れることもありませんでした。



・撮影当初、「ガンジーの再来だ」と現地人にいわれたほど、本人の容姿からしぐさまで極限まで模倣した、ベン・キングスレーの演技。

・CGを使っていない、リアルな戦闘シーンや、群集のシーン(エキストラの数はギネスに認定されました。)

・インドの美しい風景



以上の点は、特筆すべき、本当に素晴らしい部分でした。



是非、ご覧になってみてください。鑑賞後、必ず何かを得る、素晴らしい作品です。






ランク
7位

マルコムX [DVD]

デンゼル・ワシントン , アンジェラ・バセット ,

レビュー数
4
レビュー平均得点
4.0

○ アメリカを知る上でも見ておきたい最重要作品。
レビュー内容: マルコムXって、その風貌や名前からして怪しげな人物だと思っていました。キング牧師とは対照的に、暴力的手段も辞さずに黒人解放運動を指導した、くらいの。それが、この映画を見たら認識が180度変わりました。結局のところ、彼は利用されただけなんですね。



そもそも父が黒人解放運動家で、マルコムが子どもの頃に殺害されてしまう。マルコムは当然のようにチンピラの道を歩むわけですが、窃盗の罪で服役中、そそのかされて急進的な教団に傾倒してしまう。頭が良くて、度胸もあって、カリスマ性があったから、出所後は教団のスポークスパーソンに据えられてしまった。ところが、教団のいかがわしさに気づき、メッカへの巡礼を経て考え方も融和されたら、今度は教団から敵対視され命を狙われるはめになってしまう。。。時代に翻弄されたその悲劇的な人生を見ていたら、何とも心が痛みました。



映画作品としては素晴らしいと思います。3時間半近い長編かつセンシティブなテーマを扱っているにもかかわらず、重苦しさは感じさせません。それどころか、色鮮やかなスーツに身を包みダンスホールを躍動するシーンは圧巻。当時の記録映像も交えながら、最後はネルソン・マンデラ氏が登場してメッセージを発するなど、人種差別について考えさせられる作品となっています。アメリカを知る上でも見ておきたい最重要作品の一つだと思います。

○ リスペクト フォー マルコム
レビュー内容: 大統領選挙ではオバマ氏が候補となっている昨今であるが、黒人の参政権自体40数年という歴史の浅いものであるんだなぁと改めて感じさせる。

非行時代、刑務所、教団、旅、解放運動、死という激動の人生を一本の映画にまとめるというのは至難の業だと感じた。マルコムの思想変化が急激で、3時間では物足りなささへ感じる。まぁ、そういったテンポの早さが映画のエンターテイメント性を高めているとも言えるが。



黒人運動にしても女性運動にしても、被抑圧者が主体となった運動というのは非常にリアリティがあって運動自体も見えやすい。

現代のグローバルな規模の抑圧構造では、被抑圧者の民意が解放運動の域に醸成されるまで一体何年かかるのだろうか。

○ ドキュメンタリー的作品か。歴史を知るための教養的作品。
レビュー内容: マルコムXという時代の寵児となった、ある黒人の生涯を描きます。

黒人の解放を訴えた人物なのですが、荒れていた前半生、宗教家として、民族解放を訴えた後半生、そして暗殺される最後まで余すところなく、描きます。

そのため、やや展開が重いところもありますが、前半と後半がよく対比されています。

文献等を読むと、かなり、過激な論戦を張った、黒人至上主義の人物とされていますが、映画では、高潔な真っ直ぐすぎる人物として描かれています。

真実は分かりませんが、敬意を払われる一面のある人物だったのかなぁ...と思います。

最終的に、この人物は、腐敗した黒人解放運動グループに暗殺されます。解放グループも殆どは腐敗し、純粋な人間は、煙たがられる...空しさを感じました。


○ 私たちの知らない黒人社会の歴史。
レビュー内容: タイトルだけでは何の話かさっぱりわからない人が多いのでは?

世代によるのかもしれないけど、私は全然知りませんでした。

ただ、スパイク・リーとデンゼルの映画が面白くないわけがないと思って観ました。



映画としてよく出来ていると思います。

他にもこの時代の黒人社会の映画はたくさんありますが、今目の前で起こっている事実のような臨場感と、

デンゼル=マルコムの存在感に圧倒されます。

エンドロールでマルコム本人の映像が流れますが、デンゼルがいかに役に入り込んでいるか、

きっと事細かく研究して演じたのだろうということに驚かされます。



実際の話なんですよね。

私たちは色々なことを知らないのだなぁと痛感します。

知らないではもう済まされない、知るべき映画だと思います。



ランク
8位

カラヴァッジョ~天才画家の光と影~【完全版】 [DVD]

アレッシオ・ボーニ , クレール・ケーム , ジョルディ・モリャ ,

(まだレビューはありません)







ランク
9位

チェ ダブルパック (「28歳の革命」&「39歳別れの手紙」) [DVD]

ベニチオ・デル・トロ , デミアン・ビチル , カタリーナ・サンディノ・モレノ , ジュリア・オーモンド ,

レビュー数
26
レビュー平均得点
3.5

○ 彼の行動の背景が見えるといいのだが
レビュー内容: チェ・ゲバラのキューバ革命の成功(28歳の革命)と

ボリビア解放での死(39歳別れの手紙)を

描いている。



闘いの中の彼を追いかけ続けている、

という印象を受ける。



なぜ、彼がそのような行動を取るのか、

というところが知りたくなるのだが、

それが見えてこない。

その知識がなかったので、

その辺りの背景がわかるといいのに、

と感じた。

○ 「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」を観た!!
レビュー内容: あなたはどんな人間ですか。







ひとに急にそんな質問を投げかけられたら、僕は戸惑う。







僕はどんな人間なんだろうか。







僕は自分がどんな人間なのか分からない。







その時、その質問は何を求めているのか。







もしかしたら、その人が求める自分の姿を語ろうとするのかもしれない。







職業はそんなときに役に立つ。







「大工を10年ほどやって、今は子供一人いてね」なんて言ったら、「ああそういう人なんだ」って思ってくれるかもしれない。







「銀行員で地方を転々としてます」







「教師をしてます」







「フリーターやりながら、バンドやっていて、将来はミュージシャンになりたいんです」







なんて、カテゴリーづけすると、なんか安心する、その人のことを理解したみたいな気になる。また、話をしている本人もこう言えばなんとなくそれ以上言わなくても済むみたいな気持ちもあると思います。







でも、それって全然理解したことにならない。

















昔、職業が革命家だった人がいました。







チェ・ゲバラという人です。







キューバ革命の達成の際、中心的な働きをして活躍した英雄です。







彼はキューバ新政府の閣僚になりますが、姿を消します。







そして、ボリビアに渡り、また革命に向けて精力的に働きますが、その努力は報われずに射殺されてしまいます。







坂本龍馬もそうですが、時代の変革の時期にこのような人が生まれ、活躍し、そして最後に殺されます。







闘い続けることが存在価値のような人です。

















彼らの職業は何でしょう。







誰も彼らを職業で語った人はいないのではないでしょうか。







大企業がボンボン潰れる世の中で、この企業で働いていますなんて肩書きは何の意味も持ちません。働いてきた企業を辞めた瞬間、自分の存在意義を見失う人もいると思います。

















あなたはどんな人ですか。




○ 「モーターサイクルダイアリーズ」と「ゴッドファーザー2」と合わせて見ると良い
レビュー内容:  この作品は、チェ・ゲバラが南米大陸縦断旅行を行った「モーターサイクルダイアリーズ」と、アル・パチーノが演じるマイケル・コルレオーネが、キューバ革命に遭遇する「ゴッドファーザー2」と合わせて見ると、より面白く見ることができます。

 「自分探し」の旅に出たゲバラが、その旅で得た結論が革命家になることでした。喘息に苦しみながらそれに耐え、戦場で武器を持って戦い、医師として治療にあたり、司令官として部下を率いて、ついにキューバ革命を成功させます。何をして良いのか判らなかった良家のお坊ちゃまが、無鉄砲な旅からラテンアメリカの過酷な現実を知り、それを変えようと革命家になります。

 一方、父を守るため不本意ながらもマフィアのボスとなったマイケル・コルレオーネは、、経済使節団の一員としてキューバへ行きます。精糖・鉱山・電話・輸送事業などでキューバの経済を支配する大企業のアメリカ人経営者たちと一緒に、バチスタと会見します。マイケルはホテル経営者として出席します。その中に首都ハバナの高級カジノホテルを数多く所有するハイマン・ロス(「演技の鬼」と呼ばれ、多くの俳優を育てたリー・ストラスバーグが演じている)も同席します。実はロスはマイケルと同様のマフィアの大ボスです。彼はバチスタ政権と癒着して莫大な補助金を受け取り、免税措置でカジノホテルの収益を米国へ持ち去っています。キューバの地図を描いたケーキを切り分けながらロスは、「キューバは天国だ」と得意げに語ります。ゲバラやカストロたちが敵としたのは、バチスタだけでなく、ロスのようなキューバを食い物にしているアメリカ人たちもでした。

 「天国」はゲバラたちによって崩壊しました。マイケルは革命成功で混乱に陥るハバナから命からがら脱出します。ロスは革命政府が公表した秘密文書で、マフィアのボスであることがばれて、世界中を逃げ回り、最後は暗殺されます。これが「ゴッドファーザー2」に描かれています。

 この3つの映画を合わせて見ることをお勧めします。

○ チェの「初志貫徹」を観て襟を正す
レビュー内容: 「チェが好きか」と聞かれれば「i don't know...」。「この2作品が好きか」と聞かれれば「yes」。チェと自分との価値観の違いは別にして、一人の人間が信念を貫いて生きて行く姿には心打たれる。誰かが「正義の反対は悪ではなく、また別の正義」と言ったが、この2作品を観ているとその言葉が頭から離れない。独裁政権が正しいとはもちろん思っていない。ただ、信念を貫くための行為が他人を殺めることに及ぶのは、やはりどうしても正しいとは思えない。。。と真面目に話してしまうほど、この2作品はドキュメンタリー的秀作である。それにしてもデル・トロは男臭くカッコいい。

○ 闘いの中にしか彼の安息の場はない。
レビュー内容: 「28歳の革命」

カストロのもと英雄的活躍によってキューバ革命を成功に導く話です。

トントン拍子に事が運んでしまうので、架空のヒーロー映画のようであまりグッと来る

ものは感じません。

ただ、兵士に読み書きを学ばせ、負傷兵は簡単に見捨てず、農民には敬意を払うのを見て、

単なる過激な武装勢力の親玉とは違う人だという事は理解できました。



「39歳別れの手紙」

革命成功で得られる筈のモノも顧みず、ボリビア解放に身を投じ命を落とすまでの話で、

明らかにこちらがメインです。

カストロはそばにおらず、隠密行動を余儀なくされ、持病も思わしくない。

国連演説の場も、ボリビア共産党の支援も、農民の協力も、無線機の故障により仲間との

連絡手段もない。

そんな悪条件の中、次第に追い詰められながらも毅然と指揮を取る姿は、キューバの時

より人間臭く、むしろ英雄的でした。

一方「かつてアメリカが最も恐れた男」も、捕えられ銃殺されてしまう時は他の兵士と

何ら変わりない。その呆気なさがリアルでした。



「全編を通して」

過度な演出がなく淡々と彼の行動を描いています。映画というよりは、従軍記者として

随行している感覚でした。

チェ・ゲバラに興味のある方はぜひ。

ただし必ず両方観て欲しいです。

でないと、ゲバラにも、この映画の核心にも触れる事はできないと思います。







ランク
10位

ココ・アヴァン・シャネル特別版 [DVD]

オドレイ・トトゥ , ブノワ・ポールブールド , アレッサンドロ・ニボラ , マリー・ジラン , エマニュエル・ドゥボス ,

レビュー数
18
レビュー平均得点
3.5

○ シャネルをほとんど知らない男性のレビュー
レビュー内容: 予備知識も一切無く視聴しました。

最初は孤児院からスタートしますがあれよという間に時が経ってナイトクラブの歌い手へ、

全体的に細かい状況説明は無く一場面が終わればどんどん時間軸が進んで状況が移り変わっていくという

作りになっており、一生の出来事をつづった伝記映画というよりもココ・シャネルという女性自身のイメージを

伝えるための映画という印象でした。

他者に染まらず自尊心が高いココ・シャネルが男性上位の社会の中でどのようにして生きてきたかを、

2人の男性との恋愛を絡めながら徐々に描いて最後に『シャネル』へと成る、中々見ごたえがありました。



まあオドレイ・トトゥの名演技が無ければ正直途中で飽きたと思いますが。

○ ★3.6。
レビュー内容: オドレイトトゥに★5。
だからレビューします。
でも作品じたいは★3.6。なんじゃそりゃ。
CHANELのファンであり、オドレイトトゥの大ファンである私は、絶対見なきゃとかなり早い段階からチェックしてたのですが、いざ見るとなんだか期待し過ぎた感があり、若干残念な気持ちになりました。オドレイトトゥはかなり好演したと思います。成長しましたね。しかし脚本というか、映像というか、物足りないものはヒシヒシ感じました。
彼女の出ていた、愛してる愛してない、ほど、客層は狭くありませんが、ストーリー的にはまだ愛してる愛してないの方がいいかもしれません。
もったいないですね。

○ フランスにいた「元始、女性は太陽だった。今、女性は月である」の時代に第一線で活躍し続けた「もうひとりの平塚雷鳥」。
レビュー内容: ココ・シャネル。世界的なデザイナーとして頂点を極めた女性の半生記。

しかし、そのスタートは決して幸せではなかった。

母親は病死し、浮気者の父親はココと姉を孤児院に預けて顧みなかった。



長じて孤児院を出た彼女は姉と共に酒場で歌を歌って生計を立てていた。

芸能界に憧れていたのだ。しかし、姉はそんな彼女を裏切るように男に流れた。

男に頼り男に流されたために不幸な一生を終えた母を見ていたはずなのに!。



酒場で知り合っていた将校のエチエンヌ・バルサンの自宅に転がり込んで、居候の日々。

しかし、バルザンはココには親切にしてくれた。ココには他の女性にはない不思議な魅力が

あったのかもしれない。



そんなココにも生涯の恋が訪れる。

バルザンの友達にイギリス人青年実業家アーサー・カペルがいたのだ。

彼に愛され、一度は結婚することさえ考えたココだったのだが・・・・

アーサーは石炭王の娘を妻とする政略結婚を選んでしまう。



自分も母や姉と何ら違いはなかった。男に愛されることを望み、男に依存する人生。

そんなものに振り回されることの愚かさをずっと見てきたというのに!

「自分は生涯、誰の妻にもならない」

バルザンの屋敷に集まる女性たちにあつらえてやった帽子が好評を得たことで、

ココはパリに自分の店を持つことを始めた。



女性の社会的地位の低かった時代。偏見や差別の視線を撥ね退けるには

心の弱さを隠した鎧を身に纏わねばならなかったことだろう。



「元始、女性は太陽であった。今、女性は月である」と言ったのは

日本の女性の地位向上に尽くした作家・思想家の平塚雷鳥である。

その雷鳥が生まれたのが1886年。ココが生まれたのは1883年である。

そして1971年。2人は奇しくも同じ年に亡くなっている。

重なる2人の人生。



フランスと日本。立場は違えども世の女性を代表する形で戦い続けた

「もうひとりの平塚雷鳥」伝。

○ つまんなかったですよ
レビュー内容: サイテーですね。

観る人を楽しませようとか感動させようとかそういった努力が全くない。

ダラダラダラダラ進むだけ。

ユーモアも涙も驚きも山場もドラマもまるでなし。

こんなものが作品として成り立つんですか?

見る側を馬鹿にしてませんかね?

それに、もう少しセクシーな俳優を使ったらどうですか?

○ 自分の感性を躊躇いなく言い放つ心の強さ。そして曲がらない意志からくる行動に感銘を受ける
レビュー内容:  シャネルという今や世界的ファッションブランドの創立者、ココ・シャネルの成功前の人生を描いた映画。シャネルなんて買ったことのない自分だったけれども、そんなことは関係なく彼女の波乱万丈な人生にただただ感銘を受けた。



 当時の流行のファッションは派手に、煌びやかに、目立つように、人目を引くように、そして女らしく優雅なものが主流だった。そんな時代の流れに流されず、ココ・シャネルは自分の信念の貫き通し、自分のセンスを曲げることなく表現し続けた。周りの人間たちからそれは質素だとか、女らしくないと言われ続けながらも、彼女は自分の考えを変えることはなく、常に凛とした自分を保ち続けた。ココ・シャネルという女性の心の強さ、芯の通ったその姿勢、堂々たる人生の歩み方に感動を隠せない。そして彼女の恋の物語も並行して描かれ、その悲しい結末と、それに対する彼女の取った威厳に溢れる強い意志からの行動に心を動かされ、生きていくということへの力をもらえる。





 ココ・シャネルを演じるのはオドレイ・トトゥ(『アメリ』『ダ・ヴィンチ・コード』)。『アメリ』の頃は可愛げのある印象だったけれども、この映画でのオドレイ・トトゥは大人びた表情と重鎮たる演技で見事にココ・シャネルの人生を演じている。つり上がった眉毛はココ・シャネルの意志の強さを表現し、大きな瞳から放たれる力強い眼光はココ・シャネルの鋭い感性を感じさせる。アイドルから女優に変わったのだと遅ればせながら今ひしひしと感じているばかりだ。


posted by はやぶさ じろう at 19:00| 外国映画